監督・部員

監督・部員

監督役の大泉洋は撮影中も現場のムードメーカーとして、キャストたちに慕われていた様子。 撮影の合間に大泉とよくプロレスごっこをしていたという峯岸は「今日も久しぶりに会って体当たりをして、『大泉さんだ!』と実感しました」と笑顔で語り、仲の良さを振りまいていた。ところが大泉が「(峯岸は)今日は僕に体当たりをするために、見せてもいいパンツをはいてきているそうです」と暴露すると、一瞬にして会場の空気が凍り付く。「……言わなくてもいいじゃないですか」と峯岸がうらめしげにつぶやくと、「明日また怒られるな」と肩をすぼめていたシーンにも笑わせていただきました。

監督・部員

加地 誠(かち まこと)
演 -大泉洋
20代後半の社会科教師で程高野球部の監督。自身も程高OBで、野球部で野手を務めていた。その後、一浪して東京大学へ進学。東大でも野球部に所属し、教員免許を取得した後、再び程高へ。赴任当初はコーチだったが、直後に監督が解任され、繰り上がりで監督に就任する。前監督が解任されたのは部員に暴力を振るい部員の親に訴えられたのが原因であり、それを目の当たりにした加地は部員を怖がり、距離を置くようになる。
本来は強い情熱の持ち主だったが、部員を怯えるあまり指導に熱が入らず、練習中の緩慢な動きや練習をサボっても注意をしないため、野球部に蔓延するやる気のなさの一因になっている。
夢は高校野球の監督になって甲子園に行くことだが、部員と分かり合えないことで理想と現実のギャップに苦しんでいる。
また夏の予選で、ショートの祐之助がエラーをしたことで、慶一郎が気分を害したと判断した誠は、慶一郎を交代させる。このことが後々まで慶一郎に恨まれることになり、彼が練習をサボる原因を作ってしまう。
みなみの「程高を甲子園に連れて行く」という発言に無理と言ったり、誤解を解くために慶一郎と話し合うように懇願する彼女に対し、自分では無理とはぐらかすような返事をしたりと、当初は保身的で消極的な部分があった。
しかし、みなみが企画した夕紀のお見舞い面談に理解を示すなど、徐々にみなみに期待し何とか現状を打開しようと考えるようになる。そして、地区予選で大敗し遂に野球部が分解、という時に「フォアボールを出したくて出す投手なんていない!」と慶一郎を擁護、それが元で部の不穏な空気も一掃され、監督としての自信を取り戻す。
その後はみなみ達のマネジメントを元に、大胆な作戦を打ち出していく。なお、犠牲バントと意図的な敬遠を侮辱行為として激しく嫌悪している。
憧れの監督として池田高校の蔦文也と、取手二高の木内幸男(現:常総学院監督)の名を挙げている。
浅野 慶一郎(あさの けいいちろう)
演 -瀬戸康史
物語スタート時は2年生で、野球部エースのピッチャー。1年の頃からエースナンバーを付けるなど、ピッチャーとして非凡なものを持っているが、夏の予選で交代させられたのを不服に感じ、ふてくされて練習をサボっている。
性格は夕紀曰く、「子供のように無邪気で素直」。良い時は明るく素直だが、気に食わないことがあるとへそを曲げてすねてしまう。
ピンチになるほど闘志を燃やすエースらしい一面があるが、スタミナ面が弱点。力が入り過ぎて制球を乱し、四球を出すことがある。
練習の不真面目さと四球癖が元で、野手陣との間に不穏な空気が流れている。これにはみなみでさえ、「試合になるとサボらず出てくるのね」と皮肉られ、野球部の雰囲気の悪さの元凶になっている。
しかし、地区予選後の事件が解決したのをきっかけに人が変わった様に真面目に練習するようになり、新たな練習法導入もあってさらに実力を上げていく。
こうしてみなみのマネジメントに対し特に感謝する一人となった彼は、決勝戦に間に合い、応援を始めたみなみの姿をマウンドから見つけ、奮起を誓う。
柏木 次郎(かしわぎ じろう)
演 -池松壮亮
2年生でキャッチャー。チームの中ではムードメーカーとしても活躍している。みなみや夕紀とは幼なじみ。みなみとは家が近所で、小さい頃はよく互いの家を行き来しており、少年野球のチームメイトになってからは、一緒に練習したりバッティングセンターに行ったりしていた。
野球部の中では比較的真面目で、明るく気だても良いが、超鈍感で人の話を全く聞いていない事が多い。また悪気はなくても「三回戦位が関の山」等と、思ったことをすぐに口に出してしまうために、みなみに叱られることもある。
エースである慶一郎とバッテリーを組む機会が多いが、エラーでピンチになると四球を出しがちな慶一郎を苦々しく思っており、野手のエラーで腐ってしまってわざとやっているのではないかと疑っている。
実は部員の中ではただ一人、初めからみなみが野球嫌いであることを知る人物。さらに先述の性格が災いして、みなみから疎まれている。しかし、少年野球を通じてみなみの性分を誰よりも理解しているのも彼であり、部員の中でもいち早く彼女の活躍を認め、心から感心している。また、彼自身はみなみとの和解を切望しているが、ラスト近くで目的を失い荒れたみなみを制止するため、彼女に平手打ちを食らわせてしまう。
その事を引きずってか決勝戦の始めはミスを連発するも、みなみの到着と共に調子を戻し、自ら追い上げムードを作る。そして朽木と交代でベンチに戻り、みなみと事実上和解する。
なお、男性キャラではただ一人、ゆきうさぎがキャラクターデザインを手掛けている。そのためか、アニメ版と漫画版で外見の差異が小さい。
星出 純(ほしで じゅん)
演 -入江甚儀
2年生でキャプテン。名門私立の強豪校からスカウトされるほど才能溢れる選手だが、「そのまま野球を続けてプロに行くのは、リアリティを見出せなかった」と、スカウトを全て断って一般入試で程高に入学。しかし、今度は「私立へ行っていたら、どこまでできたのか」と後悔の念が立ち、自分の実力を見極めるために野球部へと入部した。
入部後すぐにレギュラーになり野球部の中心選手になると、当然のようにキャプテンの座につくが、真面目で謙虚だが無口な性格もあってチームメイトにも気を遣わなければならないキャプテンの仕事に負担を感じ、内心キャプテンを辞めて野球に集中したいと思っている。
その後はマネジメントが上手くいき出した野球部に手応えを感じ、ついに選手に専念することを決意。加持監督にも快諾されるが、後任のキャプテンには意外な人物が任命される。
アニメ版と漫画版とで外見が大きく異なる一人。前者では外見はスター選手らしい華やかさを持つのに対し、後者では長身でやや地味な印象を受ける。
二階 正義(にかい まさよし)
演 -鈴木裕樹
2年生で補欠。礼儀正しく、部員の中で事実上ただ一人、初めからみなみを歓迎している。
練習では最初にグラウンドに出て、最後までグラウンドに残ると言う、非常に真面目な選手だが、野球の下手さも抜群で、キャッチボールで送球を相手の胸に返すことすらまともにできない。本人もそのことにコンプレックスを抱いており、一生懸命練習に励んでいる。
それもそのはず、実は運動部に入部するのは高校が初めてで、野球も勿論初めて。進学校である程高でも成績は学年内トップクラスの優等生で、将来は起業家になるのが夢。入部動機は、企業の経営者は体育会系が多く、経営者の資質であるリーダーシップや行動力を学ぶことと、野球部の経歴が就職の時に何かと有利だから。
ドラッカーの大ファンで、著書はほとんど所持している。『マネジメント』はエッセンシャル版だけではなく完全版も所持している。
その人柄と素養を買われ、みなみからマネージャーへの転身を勧められるが、初めはこんな自分でも何とかレギュラーになりたいからと誘いを断っていた。しかし彼女のマネジメントが効果を上げる様子を見て、マネージャーになることを決意する。その後はマネジメントを元に積極的に野球部改革に乗り出し、みなみの良き相談相手となる。
彼もまたアニメ版と漫画版とで外見が大きく異なる。アニメ版では短髪の所謂メガネキャラなのに対し、漫画版では髪は長めで眼鏡をかけていない。
朽木 文明(くつき ふみあき)
演 -矢野聖人
2年生で外野手レギュラー。(アニメでは)坊主頭が特徴。100m走で現役陸上部員を負かすほどの俊足の持ち主。だが打撃のほうはからっきしで、守備もそれほど上手くない。塁に出れば盗塁を決めることができるが、出塁率が低いので活躍の場が少なかった。そのことで負い目を感じ、野球を続けるべきか悩んでいる。
陸上部にパイプがあり、陸上部に来ないかと誘われていたが、マネジメントが上手くいきだすと、逆に陸上部を更に盛んにするきっかけとなる。
3年時の夏の予選でついにスタメンから外されるが、これは加持監督の作戦の一つだった。その証拠に背番号は7を受け取っている。
桜井 祐之助(さくらい ゆうのすけ)
演 -西井幸人
物語スタート時は1年生で内野手レギュラー。野球一家の三男坊で、小さい頃からずっと野球を続けてきた。そのため野球センスに非常に優れ、夏の大会では1年生ながらショートのレギュラーを獲得する。
しかし、その大会でエラーをして負けてしまったことで挫折を味わい、「自分は野球を面白いと思ったことがない」ということに気付いてしまう。 そのことで野球をすることが楽しくなくなってしまい、大きな悩みになっている。
しかし憧れの夕紀に、彼女が野球好きになったきっかけとなった『ある選手』の話を聞かされ、奮起するようになる。
かなり気が弱いものの、本来の性格は真面目で優しい。アニメでも漫画でも外見の差異が少なく、小柄な少年として描かれている。
新見 大輔(にいみ だいすけ)
演 -松島庄汰
1年生で控え投手。程高野球部の2番手ピッチャー。祐之助と同学年だが主要部員の中では大柄で、部員一の大食い。
慶一郎を尊敬しており、体格を生かした豪快なピッチングをするが、投手としての実力は今ひとつ。ただし精神面で慶一郎より安定している。
マネジメントによる練習改革で腕を上げ、みなみたちが3年生の時の夏の予選では何試合か登板し、好投を見せる。
決勝戦の朝、次郎と慶一郎が喧嘩を始めた時は、 祐之助と共に仲裁に入っている。
田村 春道(たむら はるみち)
演 -野村周平
祐之助や大輔達より1年後に入部した野球部の新入部員。右投げ左打ち。
守備力は有るものの打撃は不得手で、中学時代の3年間は一度もレギュラーに上がれなかったが、練習は大好きで休まなかったのが自慢。他の部員と違って「甲子園に行くのが夢」と公言している。
真面目に練習を続けた甲斐があって、夏の予選ではレフトとしてスタメンに選ばれる。但し朽木の項にある理由から、背番号は19である。
原作でも朽木の代りにスタメンになった部員として名前は登場するが、アニメ化される段階で容姿、性格共に明確にされたキャラクターの一人である。